峯岸道子先生によるヨガプロップス活用法 ワークワークショップが開催されました!

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プロップスを使ってヨガを練習する→自分の体に向き合う練習
プロップスを使ってヨガを指導する→やさしいクラスを作ること

先日、峯岸道子先生の『ヨガプロップス(道具)活用法 ワークワークショップ』が開催されました。

「プロップスって家にないし・・・」
「プロップスが無くてもヨガって練習できるし・・・」

もしこのように“ひとごと”と思っている方!!
プロップスを活用するって素敵なことなんだと知っていただきたいです!!

まずプロップスって何をイメージしますか?
ヨガベルト、ブロック、ボルスターなどでしょうか。
そしてこれらはヨガスタジオで置いてあるヨガ道具というイメージがあるかもしれません。
でもこれは私の個人的な感覚なのですが・・・
ヨガベルトやブロックなどプロップスの活用法を聞いていると、
生活用品で代用できるのではないかなぁとも思います。

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それではプロップスを活用すると、どんな効果があるのでしょうか?

まずは、効果的に体を使うことができる。
たとえば、マットのグリップ力を効果的に活用する方法。
マットってオシリが痛くならないようにするための“敷物”・・・以外にも大切な役目がありますよね。
それは安定したポーズが取れるように滑り止めの役目。
それを意識の持ち方を変えて、いつも以上にグリップ力を生かしたポーズの練習をしていました。
たとえば猫のポーズ。四つん這いになって背骨を反らしたり丸めたりするポーズです。
この時、背骨を反らせるときは“マットを手前に引き寄せる”イメージ、
背中を丸めるときは“マットを押し出す”イメージをすることによって、
いつもよりマットを掴む感覚が強くなりポーズも深まってくる感じがしませんか?

次に体の歪みやズレを発見しやすくなる。
手首をヨガベルトで巻いて、両腕を上に上げる。
両手を同時に動かす状況を作ることで、左右の肩甲骨の稼動域の違いがわかります。
稼動域の違い、それは体の歪みやズレにもつながると思いますが、
を自分で発見できることで、セルフケアや怪我をしない練習につなげることができますよね。

そして最後にプロップスの活用するメリット。
出来ないポーズを補助する役目。
“補助する”って・・・楽してポーズ取っているってことにならないの?
正直、私はそう思っていました。
でも峯岸先生の言葉を聞いて、プロップスを使う意味の深さに衝撃を受けました。

ロータスを組んだまま、連続してポーズを行う場合。
生徒さんの中に、片足しかロータスを組めない方、いませんか?
ヨガインストラクターの皆さん、そんな時に生徒さんへどんな声掛けをしますか?
ロータスが組めない皆さん、どんな気持ちでそのシークエンスを行いますか?

峯岸先生はそんな状況のことをこのように分析されています。
「ヨガのクラス中に出来ないポーズに出会った人たちは、悲しい気持ちをしている」
「その悲しみを感じさせないために、
 プロップスで補助して完成に近いポーズで練習をしてもいいのではないか」

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ハッとしました。
自分のヨガ体験からすると、出来ないポーズがある時って「出来る範囲で」とよく言われるイメージがあります。
もしくは「出来る方はこうして、出来ない方はそこでキープ」と、ポーズのレベル分けをされながら声を掛けられる
それらの言葉は“無理をさせないやさしさ”とも感じつつ、ほんの少しの“疎外感”を感じます。

でも出来ないポーズをプロップスで補助しながらクラスを受ければ・・・
みんな同じ完成形を目指してポーズをとることができ、悲しみを感じる人がいないのではないでしょうか?
峯岸先生の「みんな平等にヨガを楽しめる配慮」、これにとても感動してしまいました。

プロップスを使うこと、とは?
ヨガ練習者にとっては、自分自身の体の声をわかりやすく感じることが出来ること。
そしてヨガインストラクターにとっては、生徒さんの体を観察する力を高めて安全なヨガクラスをすることができ、
クラス参加者全員が平等にヨガのポーズを楽しめるような思いやりを表現したもの。

そんな素敵な魔法が込められているように思います。

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今回レポートした講座の詳細はこちらからご覧いただけます♪

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峯岸道子先生による、『ヨガプロップス(道具)活用法 ワークワークショップ』
http://www.yoga-gene.com/workshop/12420.html#content